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中性脂肪と薄毛の関係!?抜け毛を助長させないための生活習慣

中年男性

女子高生などの若者の立場で見たとき、おじさんと聞いてイメージするのは「薄毛」や「だらしないお腹周り」ではないでしょうか。おじさんの容姿の特徴を尋ねるとこれらは必ずと言っていいほどセットになって登場しますが、これは何も偶然ではなく両者は共起しやすいという事情がございます。

中性脂肪の多さが薄毛を誘発し得る理由と、その影響を取り込んでしまわないための習慣作りについてご提案いたします。


中性脂肪とは?

中性脂肪

中性脂肪(TG=トリグリセリド)とは、血液中に存在している脂質の一つです。よく耳にする脂肪としては、皮膚の下につく「皮下脂肪」、内臓の周りに付く「内臓脂肪」があると思いますが、普段血液の中に存在していていつでもエネルギー源として使用できる状態にあるものが「中性脂肪」です。


中性脂肪は「ブドウ糖」が不足したときにエネルギー源として活用

中性脂肪は、主なエネルギー源として活用されている「ブドウ糖」が不足してきたときに、その代替物として利用されます。ブドウ糖と同じようにすぐに活用できるように血中に存在しているのですが、使いきれない分については肝臓などに蓄えられ、必要に応じ取り出せるようになっています。


注意)中性脂肪が増えすぎると、皮下脂肪に変わる可能性が…

中性脂肪の過剰な状態が続いてくると、これが「内臓脂肪」として蓄積されてしまう可能性が高くなります。現代のような飽食の時代では、特にデスクワークなどで運動とかけ離れた生活を送っていると中性脂肪が活用されにくい状態に陥ってしまい、「内臓脂肪」を増やしてしまうケースが多くなっています。

中性脂肪自体がブドウ糖を補うエネルギー源としての代替物になっていますので、常に血中のブドウ糖が満ちている「食べすぎ」のようなケースでは簡単に内臓太り(内臓脂肪型の肥満)に陥ってしまいます。


注意)内臓脂肪が増えると、抜け毛も増える!?

内臓脂肪が増えてしまうと、血糖値や血圧が上昇しやすく、悪玉コレステロール(LDL)を増やしてしまうなどの弊害があります。悪玉コレステロールが増えて血液がドロドロになってくると、「動脈硬化」が進んでしまい脳卒中や心筋梗塞などのリスクを高めてしまいます。

また、血流の低下は身体の末端部分の毛細血管に血液が届かないことを意味しますので、頭皮の毛髪に栄養を運ぶルートを狭め、「薄毛化」を助長することにも繋がります。メタボ男性が薄毛のお悩みを抱えている場合は少なくありませんが、これは男性型脱毛症(AGA)という遺伝的な影響以外にも、食生活や運動不足で以下のような負の連鎖を取り込んでしまっている可能性も考えられるのです。

中性脂肪に絡む負の連鎖

食生活の偏り&運動不足→「過剰な中性脂肪」が状態化→「皮下脂肪」の増加→血行不良→抜け毛

食生活や運動不足を見直せば必ず髪の毛が生えてくるとは言い切れませんが、過剰な中性脂肪は毛髪にとってマイナス要因であることは確かですので、暴飲暴食や運動不足に心当たりがある場合については自分なりに対策を立てることをおススメします。


中性脂肪の基準値は30~149mg/dL(空腹時)

中性脂肪が増えてしまうと、皮下脂肪が増えて頭皮環境を悪化する可能性があるとご説明しましたが、中性脂肪には「体内にエネルギー源をストックする」という役割があります。このため、少なければよいという訳でもなく、不足しがちになると「疲れやすさ」や「倦怠感」を感じやすくなってしまいます。

ダイエットなどで過剰な食事制限をしてしまうと、このような影響が顕著に現れますので、ある程度の中性脂肪量は必要だと理解しましょう。健常人の中性脂肪の基準値は30~149mg/dL(空腹時)とされています。これは血液検査などで把握できるものになっていますので、健康診断などで得られた数値を確認してみると良いでしょう。ちなみに、150~499 mg /dLで要注意、500 mg /dL以上は異常値とされます。

参照)公益社団法人 日本人間ドック学会 (血液検査)


中性脂肪を増やさないために取り入れたい習慣

習慣

中性脂肪の増加は、内臓脂肪の蓄積となり、頭皮環境にも良くない影響をもたらします。中性脂肪が過多な状態をキープしてしまわないために、いくつかの習慣をご提案します。


1日30分程度の「軽い有酸素運動」

筋肉に負荷をかけるトレーニングではなく、「軽い有酸素運動を習慣化させること」によって中性脂肪は消化されやすくなり、内臓脂肪もつきにくい体質になっていきます。現在、メタボ気味の場合も軽い有酸素運動を習慣として取り込めば、内臓脂肪は徐々に燃焼されていきます。血流や代謝が改善していきますので、頭皮環境へのマイナス影響も取り除けます。

※ただし、これだけで髪がフサフサになるわけではありません。あくまでも一つのマイナス因子を排除できるというスタンスでご理解ください。


寝る前の「夜食」は極力控える

中性脂肪は、燃焼されることなくストックされ続けると内臓脂肪へと変化してしまいます。このため、「寝る前の夜食」は、無駄に中性脂肪を蓄積させて内臓脂肪を増やしてしまうという点で大きなリスクとなります。夜中の遅くまで起きているとどうしても小腹が空いてしまいますので、規則正しく眠って不必要に中性脂肪を摂りこまないように調整しましょう。

しっかり熟睡することは「成長ホルモン」を分泌させるうえでも大切になりますので、こちらも併せて意識していただければと思います。

参照)「髪の成長」と「睡眠」入眠直後の3時間が大切な理由?


「体重計」に乗る習慣作り

薄毛を意識している人は、日々抜け毛の量を気にかけているかもしれませんが、自分の体重や体型との関係性を意識している人は少ないと思います。太っていれば必ずしも中性脂肪が多いとは言い切れませんが、最近の体重計では体脂肪率を測定できるものも多く普及していますので、毎日体重計に乗るようにすると健康管理の目安になります。

当コラムをお読みいただいた方であれば、太ること(中性脂肪や内臓脂肪を増やすこと)は髪にも良くないという点をご理解いただけたと思います。薄毛が気になっている場合は、体重計に乗ることで体型管理と共に頭皮環境にもアンテナをお張りください。


薄毛のお悩みには医学的なソリューションを!

医学

こちらのコラムでは、「中性脂肪や内臓脂肪の増加によってもたらされ得る毛髪への弊害」についてご紹介しました。多くの男性がお悩みを持つ頭髪の薄毛については、実はこのような二次的な影響よりも、遺伝的な影響によって内部で「薄毛化メカニズム」が働いていることが少なくありません。

当コラムでご紹介した内容は事実に違いありませんが、「中性脂肪や内臓脂肪が減れば抜け毛が治まる」というわけではなく、あくまでも「血流を改善して髪への栄養供給ルートを確保する」という域を出ません。このため、薄毛化の抜本的な解決を目指す場合には、AGA治療薬などの服用が最適になるケースが多いです。


お気軽に「無料カウンセリング」へ

当院では、随時「無料カウンセリング」を実施しています。頭髪のボリュームや抜け毛の量についてお悩みをお持ちの場合は、専門家がプロ目線でアドバイスさせていただきますので、お気軽に当院までご相談ください。スタッフ一同、皆さまのお越しをお待ちしております。