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AGAによる脱毛と正常な抜け毛の違い。見分け方4つのポイント

鏡

「自分が男性型脱毛症(AGA)になりかけているかどうか?」については、なかなか自己判断ができないものです。

鏡に映った自分の頭皮が明らかに透けているような状態だとかなり強めの確信を持てると思いますが、大切なのはそれ以前に自分で気づき、早めに対処することです。

誰もが思う「自分の髪は大丈夫?」という疑問について、4つのチェックポイントで自己評価する手段をご紹介します。


「AGAの薄毛進行」と「正常な抜け毛」の見分け方

「なんだか髪が徐々に薄くなり始めているかも…」と不安をお持ちの場合には、抜け落ちた毛が目に付くたびに落ち着かない気持ちになるかもしれません。

AGAでは初期症状として次のような変化が出始めますので、こちらを参考に薄毛進行の是非を確認すると良いでしょう。


Check1.1日当たりの「抜け毛の本数」はどうか?

一般的に私たちの頭髪は1日に100本ほど抜けると言われています。季節的な抜け毛量の違いもあるため、1日100本以内の抜け毛をベースとしつつ、季節の違いを加味するチェック方法が大切になってきます。

たとえば、夏から秋にかけては抜け毛の量が2倍程度に増えることも珍しくありません。この季節に限っては仮に1日に200本近く抜け毛があってもそこまで深刻になる必要はないのです。

このようなことから、7月から11月くらいの季節については多くても200本までの抜け毛、それ以外の期間については100本程度までの抜け毛という基準で振り分ければ、AGAリスクについてある程度の状態把握が可能になります。


どうやって1日の抜け毛量を確認するの?

髪の毛は、外を歩いているときにも寝ている間にも抜けるため1日の抜け毛量を正確に測ることは困難です。とは言え、一般的には抜け毛が最も多くなるのは「入浴時のシャンプー」となっているため、ここで既に上述の基準に近い状態であればかなり危ないという判断ができます。

浴室の排水口のゴミ受けをまずはキレイにし、そのうえで髪を洗って実際に洗髪によって抜けた髪の本数を確認してみましょう。もちろん、毎日やる必要まではなく、定期的に気になったときに実施すると良いでしょう。既に気になり始めているなら月一位でも良いかもしれません。

これによって、AGAの可能性をある程度自己評価できるはずです。


Check2.「抜け毛の太さ」に不自然なバラツキはないか?

AGAになると、前頭部や頭頂部の毛根内で「ジヒドロテストステロン(DHT)」という悪玉男性ホルモンが産出されます。これが額の生え際や頭頂部の毛根を攻撃してしまい、結果として前頭部や頭頂部の髪の毛が太く育たないという影響が出始めます。

先程、「入浴の際の抜け毛の本数チェック」をご案内しましたが、この際に抜けている髪の毛の太さに関しても目を光らせてください。

AGAをもたらすジヒドロテストステロン(DHT)は、側頭部や後頭部の頭皮上には産出されないため、この部位でのごく自然な抜け毛と前頭部や頭頂部からのAGAによる抜け毛との間に「毛の太さ」において違いが生じ始めます。

つまり、ある程度まとまった抜け毛を目にしたときに、その抜け毛の太さについて「違和感を覚えるような太さのバラツキ」があった場合には、AGAが進行し始めている可能性が浮上するということになります。

AGAの影響を受けていなければ、抜け毛の太さは概ね全て同じになっているはずです。まとまった抜け毛を手に取ったときに、1本1本の髪の毛に極端な太さのバラツキがある場合にはお早めにクリニックに足をお運びください。


Check3.「髪のボリューム感」に極端な変化は見られないか?

AGAの諸悪の根源となっている「ジヒドロテストステロン(DHT)」は、本来であれば髪にプラス作用をもたらすはずの「テストステロン」が変化してしまったものです。

DHTの攻撃を受けると、「成長期→退行期→休止期…」と続くヘアサイクルにおいて、「成長期」が極端に短くなってしまいます。本来、髪の毛1本1本は2年~6年ほどその毛穴の中で成長し続けるはずなのですが、この期間がわずか数ヶ月~1年になってしまい、髪が強く育たなくなってしまいます。

このようなヘアサイクルの乱れは、「髪のボリューム変化」や「1本1本のハリやコシへの影響」をもたらします。同じ髪型を長期間維持されてきた男性の場合には、過去の写真と比較すると毛量ダウンがしっかりと自己認識されるでしょう。

あるいは、トップを立てているヘアスタイルのような場合には、「立てたくても徐々に立たなくなってきた…」という変化をもたらす可能性もあります。

ご自分の髪の毛を触ってみたり、過去の写真と見比べたりしながら、特に頭頂部において明確な毛量ダウンが生じていないかをぜひチェックしてみてください。


Check4.額やトップで「透け感」が出始めていないか?

AGAに陥ってしまうと、額の生え際や頭頂部において「軟毛(なんもう)」が増え始めます。上述したように、DHTの攻撃を受けた毛根組織では「毛母細胞の分裂」がしっかり維持できなくなってしまいますので、髪が弱々しいまま「一応そこに生えている…」といった頼りなさをもたらしてしまうのです。

鏡を見ていると、「額の生え際が少し透けて見えてきている…」ということはありませんか。洗面台のライトを浴びた際に、「トップの地肌が見え始めている…」ということはありませんか。

これらは、AGAの明確な症状として指摘されることの多い「軟毛の増加」を受けた頭皮上の露出です。このレベルに至っていると、ある程度DHTが増えてしまっていて、前頭部や頭頂部のヘアサイクルに攻撃を加えてしまっていることが強く疑われます。

放置していると、「頭皮の透け感」が増していくことが予想されますので、お早めに専門医を受診することをおススメします。


AGAは放置しても治らない…気づいたらすぐにご相談を!

当コラムでは、AGAの初期症状について「ご家庭での簡単なチェックポイント」をご紹介しました。メディアなどでも度々ご紹介されているように、AGAは「進行性の薄毛症状」となっています。

その歩み自体はゆっくりとしているものの、着実に毛母細胞の成長力を制圧していくという特徴があります。放っておいても良くなることはありませんので、どうぞお早めに専門医をお訪ねください。

当院では「無料カウンセリング」にてご相談をお伺いしていますので、お気軽にご活用いただけますと幸いです。