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AGAの治療法を解説!内服薬と治療方法

治療法

薄毛外来など、薄毛専門のクリニック(医療機関)でのAGA治療のあり方についてご紹介いたします。内服治療での各お薬の作用の違いや、広がりつつある「AGAメソセラピー」と呼ばれる最先端治療についてもご案内いたします。

現在、専門医で本気の薄毛治療を考えておられる患者さまは、ぜひご一読ください。


お薬の種類や治療手段

薬

AGA治療の主流は「内服治療」と言われるもので、専門医から個別に処方されたAGA治療薬をご家庭にて服用いただくものになります。治療薬としては主に3種類のものがあり、これらのいずれか、もしくは二つを併せて毎日服用していただくスタイルが一般的になっています。

新しいお薬の研究なども進んでいるため、将来的には服用回数や容量なども少なく抑えられていくことが予想されます。処方薬による治療とは別に、クリニックの中で直接患者さまの頭皮に処置を施す治療法もあります。

植毛などは昔から行なわれていましたが、現在では頭皮に有効成分を注入する「AGAメソセラピー」と呼ばれる最先端治療もございます。では、一つずつ見ていきましょう。


治療法1.プロペシア(内服薬)の服用

プロペシアは2005年に厚生労働省に認可されたもので、AGA治療薬として数多くのクリニック(医療機関)にて利用されています。

「フィナステリド」と呼ばれる成分がAGAの根本原因「ジヒドロテストステロン(DHT)」の産出を抑制する作用があり、乱されたヘアサイクルを正常化して発毛力を整えることに貢献します。

ジヒドロテストステロン(DHT)自体は、前頭部や頭頂部に存在する「5αリダクターゼ(還元酵素)」が善玉の男性ホルモン「テストステロン」と結合してしまうことで生成されるものだとわかっています。

プロペシアはまさにこの両者の結合を抑制できるものなので、AGAのメカニズムに基づいた治療薬だと言えます。


治療法2.ザガーロ(内服薬)の服用

ザガーロは2015年に厚生労働省に認可されたもので、比較的新しい治療薬という見方ができます。効能としてはプロペシアに近いもので、ザガーロの成分「デュタステリド」には「ジヒドロテストステロン(DHT)」の産出を強く抑え込む力があることがわかっています。

比較した場合に「ザガーロ」の方が強く効くと言われる理由は、「5αリダクターゼ」への作用のあり方が少し異なるからです。

還元酵素の「5αリダクターゼ」は、厳密にはⅠ型とⅡ型があります。善玉の男性ホルモン「テストステロン」と結びついてDHTを産出しているのは「5αリダクターゼ(Ⅱ型)」であることが既にわかっており、プロペシアはこの「5αリダクターゼ(Ⅱ型)」に作用するため、AGAのメカニズムを適切に抑制できるとされています。

一方のザガーロの成分「デュタステリド」は、「5αリダクターゼ(Ⅰ型)」にも「5αリダクターゼ(Ⅱ型)」にも作用するお薬となっています。

DHT自体は「5αリダクターゼ(Ⅱ型)」の影響で作り出されるものの、実際に脱毛箇所の毛根からは「5αリダクターゼ(Ⅰ型)」が検出されることもあるため、「5αリダクターゼ(Ⅰ型)」の方もAGAの薄毛作用に影響している可能性が否定できないのです。

ザガーロはⅠ型にもⅡ型にも作用してくれるため、患者さまの中にはプロペシアで思わしい効果が得られなかったけれど、ザガーロに変えることで良い影響が出始めたというケースもあります。

このように、ザガーロはプロペシアがあまり効かなかった場合の代替薬という位置づけで使われることが多くなっています。


治療法3.内服ミノキシジルとプロペシアのダブル服用

医療の現場では発毛剤よりも内服薬の方が治療効果が高いという見解が一般的で、薬理作用の異なる「プロペシア」と併用する治療スタイルが多くなっています。

当院でも「内服ミノキシジル」と「プロペシア」のダブル服用を推奨しています。ミノキシジルの効能は「血管拡張作用」を主体としたもので、血流の改善によって毛根への栄養供給ルート(毛細血管)を広げ、髪が成長しやすい環境を確保しようというものです。

つまり、プロペシアやザガーロのようなAGAのメカニズムに沿った治療薬というよりも、加齢などの影響を含めた「血流の滞り」を補う治療薬という見方ができます。

プロペシアやザガーロだけではAGAの原因を緩和できても増毛までは狙いにくいため、ミノキシジルで発毛力を補っていくという治療が多くなっています。

副作用として「肝機能への影響」などが指摘されますので、使用の際はしっかりと医師の声に耳を傾けることが大切です。


治療法4.AGAメソセラピーという最先端治療法

薄毛症状に関する新しい治療法として近年注目を集めているのが、AGAメソセラピーと呼ばれる最先端治療です。「グロースファクター」という成長因子を頭皮に注入するもので、直接毛根を活性化させて発毛を促すことができます。

極細のローラー上の針を使用しますので、痛みもほとんどなく施術時間も数分程度で終了します。


早期に効果をご実感いただけます

他の内服治療との決定的な違いは、「効果が現れるまでの早さ」です。お薬を服用する治療の場合には、最低でも3ヶ月~6ヶ月程度を経て治療の効果がご実感されていくイメージですが、AGAメソセラピーの場合にはより短期間で発毛力の回復が期待できます。

このため、たとえば結婚式の披露宴のような大切なイベントに合わせた処置としてもおススメできます。注意点としては、単発1回の処置ではやはりしっかりとした効果が見込めない点です。

月1度の処置を少なくても3回以上は継続していただきたいというのが当院の見解です。内服治療と併せていただければ、より効果的な薄毛治療となるでしょう。


「無料カウンセリング」にてご相談を

薄毛治療のためにクリニックに足を運ぶのは、きっかけがないとなかなか実現できるものではございません。

「テレビで薄毛治療の番組を見て興味を持った!」、「姉に薄毛を指摘されてクリニックのホームページを覗いてみた…」など、患者さまそれぞれにきっかけはあると思いますが、初回お越しいただく際にはやはり費用のことが気になると思います。

当院では、このように「相談はしたいけれど、まだ具体的にどうするかまでは決めかねている…」という患者さまを「無料カウンセリング」にてサポートしています。

薄毛にまつわる素朴な疑問やAGA治療薬の副作用など、気になることに真正面からお答えいたしますので、どうぞお気軽に当院の「無料カウンセリング」をご活用ください。