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この薄毛はAGA!? 早期発見に繋がるポイント

ポイント

男性型脱毛症(AGA)に陥ると、ゆっくりと着実に薄毛が進行してしまいます。急速な変化であれば気が付きやすいですが、「薄毛化の歩み」は比較的緩やかであるため、あまり意識していないと気付くのが遅くなってしまうケースもあります。

チェックしておくことで、初期症状を発見しやすくなりますので、ぜひ当コラムでポイントをご確認ください。


自分の薄毛リスクがわかる4つのチェック項目

家族

男性の薄毛症状は、陥りやすい人と陥りにくい人が予め遺伝傾向として定まっています。まず「自分は遺伝的にAGAを発症しやすいのか?」を意識していただき、そのうえで毛髪や頭皮環境の確認を行なっていただきたいと思います。


Check1. 両親や祖父の薄毛傾向はどうか?

男性型脱毛症(AGA)は、次の2つの遺伝傾向によって発現するかどうかが決まる「体質として受け継がれている脱毛症」です。一方のみで薄毛になるというよりは、2つの遺伝情報が共存する人に顕著な薄毛傾向が発現しやすい側面があります。

AGAの発現に大きく関与する2つの遺伝傾向

  • 1. ジヒドロテストステロン(DHT)と呼ばれる悪玉男性ホルモンが作られやすい体質であるかどうか
  • 2. ジヒドロテストステロン(DHT)の影響を受け止めるアンドロゲンレセプターの感度が高いかどうか

①については両親からの優性遺伝となっており、父母いずれかがその傾向を備えていれば受け継がれるものです。②の「アンドロゲンレセプターの感度」については母から受け継ぐ遺伝情報になります。

女性は女性ホルモンの影響によってアンドロゲンレセプターの感度が高くても明確な薄毛を誘発することは稀であるため、母親の頭皮環境を見ても自分の将来像は捉えにくいのが実情です。

このため、「母方の祖父」の薄毛状況を見るのがこの遺伝情報を知る一つのカギだと言われています。①は優性遺伝なので受け継がれる傾向が高いものの、これだけで薄毛が顕著になるわけではありません。

これに②が加わるかどうかが重要ですので、「母方の祖父の頭皮環境がどうであるか?」が自分の将来像を知る上で重要になります。

母方の祖父の毛髪状態を知ることはおそらくそれほど困難ではありませんので、まずこちらをご確認いただき、自分の中にAGAリスクがどの程度あるのかを把握しておくようにしましょう。


Check2. 1日何本くらい抜けているか?

日本人の毛髪は平均的に10万本程度あると言われています。1本1本の髪の毛は生え変わりながら全体量が維持されており、健康な方でも1日に100本程度は抜けるのが普通です。

季節的には秋に抜け毛の量が多くなり、この時期に限っては人によって抜け毛の量も2倍程度(=200本近く)になることもあります。これは夏の紫外線ダメージが蓄積された結果という面もありますので、夏の終わりから秋の深まりまでの抜け毛量の多さについてはそれほど気にしていただく必要はないでしょう。

このようなことから、秋以外であれば1日200本程度(もしくはそれ以上)の抜け毛がある場合には注意を要します。とは言え、髪は洗髪時以外にも当然抜けますし、1日に抜ける髪の本数を正しく捉えることは非常に困難です。

このため、「入浴時に100程度(もしくはそれ以上)抜けているかどうか?」を要警戒レベルとして意識してみるのはいかがでしょうか。入浴して髪を洗い始める際に予め排水溝のゴミ受けを掃除しておき、この状態で丁寧に洗髪をすればある程度抜ける本数を把握できます。

日々チェックすることは現実的ではありませんが、定期的に…あるいは気になったタイミングで時々チェックするような意識を持っておくと比較的早期にAGAの初期症状が捉えられます。


Check3. 頭皮上で細くて弱々しい毛「軟毛」が増えていないか?

出勤前やお出かけ前に鏡を見たときに「額の生え際に妙に細い毛が増えていないか?」を確認してみるのも一つです。これは洗髪時の抜け毛量チェックとは異なり、毎日でも確認することができます。

AGAになると「前頭部」や「頭頂部」の毛乳頭に「ジヒドロテストステロン(DHT)」が増えてきてしまい、そこに生える毛髪のヘアサイクルを乱してしまいます。

ヘアサイクル

「ヘアサイクルを乱す」とは、ご覧のように髪が成長するはずのタイミングを強制的に短縮してしまうことを意味します。本来1本1本の髪が健やかに成長していくはずの期間は2年~6年程度あるのですが、これが数ヶ月に短縮させられてしまうため、抜け毛が増えたり細くて弱々しい「軟毛(なんもう)」が多くなってしまいます。

このような頭髪の軟毛化はDHTが多くなり得る「前頭部」や「頭頂部」に出やすい症状です。特に目に付きやすい「生え際の毛髪の状態」をチェックしていると、AGAの発現リスクについて早期発見が可能になるでしょう。

男性は年齢的に20歳前後が毛髪の太さのピークと言われますので、誰でも少なからず髪は細くなっていきます。それでもその変化が顕著な場合、既にAGAの進行が始まっていたり、内部的にAGAメカニズムが動き出している可能性が高くなります。

この際には早めに当院のような専門医(薄毛専門のクリニック)を尋ねていただくと、薄毛症状の進行を回避しやすくなります。


Check4. 薄くなっている箇所はどこか?生え際や頭頂部なら要注意!

ハミルトン・ノーウッド分類

男性型脱毛症(AGA)に陥った場合、薄毛症状が現れる箇所に偏りが見られます。この進行パターンを類型化したものが上図の「ハミルトン・ノーウッド分類」になりますが、日本人男性の薄毛パターンについては、概ね以下のように整理することができます。

日本人男性に見られやすい薄毛の進行パターン

  • M字ハゲのように、額の生え際(反りこみ部分)から薄毛が進行してくるパターン
  • O字ハゲのように、頭頂部から薄毛が顕著になってくるパターン
  • U字のように、反りこみ部分と言うよりも「前頭部から全面的に生え際が後退してくるパターン
  • M字とO字の混合型で、剃りこみ箇所と頭頂部が同時進行で薄くなってくるパターン
  • U字とO字の混合型で、前頭部と頭頂部が同時進行で薄くなってくるパターン

※U字はA字と表現されることもあります。

薄毛の進行速度や進行部位については患者さまによって異なりますが、意識したいのはやはり「反りこみ部分や額の生え際」、もしくは「頭頂部」です。この箇所で薄毛症状が確認できる場合は、かなりの確率で「内部的なAGAメカニズムの発動」が考えられます。

「男性型脱毛症(AGA)」は急速に進行する薄毛症状ではありませんが、着実な薄毛化の歩みは具体的な治療を開始しなければ止まることはありません。現在では、ジヒドロテストステロン(DHT)の産出量を抑えられる医学的エビデンスの取れたAGA治療薬がございますので、お早めに専門医にご相談ください。


薄毛が気になっている方はお気軽に「無料カウンセリング」へ

カウンセリング

AGAは遺伝傾向によって発現する薄毛症状で、薬用成分の配合比が少ない「発毛剤」などではなかなか進行を止められないのが現実です。また、発毛剤に含まれる薬用成分は「ミノキシジル(最大5%の配合比)」と呼ばれるもので、こちらはどちらかと言うと頭皮上の血流の改善を狙ったものです。

毛根は毛細血管からの栄養共有を受けて毛母細胞を分裂させているため、血流の改善によって髪は育ちやすくなると言えるのですが、これはあくまでも「ヘアサイクルが乱れていないこと」を前提条件としています。

先にご紹介しましたように、AGAのメカニズムが発動して髪の成長期が僅か数ヶ月に短縮させられてしまっている状況下では、血流の改善よりもDHTの産出量を抑制することの方が急務になります。


まず、DHTの産出を抑制する「プロペシア」を選択!

AGA治療薬「プロペシア」に含まれるフィナステリドと呼ばれる成分には、ジヒドロテストステロン(DHT)の産出量を抑える働きがあります。AGA治療の場合にはまずこちらのお薬を服用いただき、DHTが増えやすいという「ネガティブな遺伝傾向」を極力取り込まないように調整することが大切です。


これに「ミノキシジル」を加えるのが効果的!

プロペシアで遺伝的な体質が緩和されても頭皮上に「血流の滞り」があれば発毛力の回復はあまり期待できません。当院のような薄毛専門のクリニックでは、配合比が限定されている発毛剤ではなく、「ミノキシジル内服薬」もご用意していますので、「プロペシア」と「ミノキシジル」のダブル服用によって明確な発毛力を回復しやすくなっています。

このほか、頭皮に直接「グロースファクター(成長因子)」を注入するメソセラピーという最先端治療もご用意しています。随時、「無料カウンセリング」を実施していますので、お気軽にご相談ください。