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50代60代女性必見!薄毛の症状と原因

50代60代女性

50代や60代になると、女性でも髪が薄く地肌が透けて見えることが多くなっていきます。40代後半くらいからボリュームダウンが気になり始め、50代で閉経を迎えてさらに毛量が落ちるという流れが一般的です。

加齢によって女性ホルモンが減少することでもたらされる影響については致し方ない側面もございますが、薄毛の進行についてはその速度を抑制する手段がございます。ぜひこちらのコラムをご一読いただき、今日からできる薄毛予防策をご実践ください。


50代60代女性が薄毛に陥りやすい理由

女性ホルモン

50代や60代の女性の多くが髪のボリュームについてお悩みを持っています。髪の艶やコシだけではなく、地肌が透けて見えてくることが多く、女性らしさという点で急激に自信を失う場合が少なくありません。

この原因の中心にあるのは「閉経」です。閉経によって、女性ホルモンがほとんど分泌されなくなるため、頭髪については1本1本が細く、全体的に薄くなるという傾向を帯び始めます。


閉経に伴う「女性ホルモンの減少」が抜け毛や薄毛を誘発

女性の閉経年齢は50代の前半頃とされ、日本人女性の平均値としては50.5歳という数値が挙げられます。個人差があるため、40代の後半で閉経を迎える女性もいれば、50代の後半近くまで月経が続くケースもあります。いずれにしましても、50代くらいで閉経を迎えると卵巣は完全にその役割を終え、女性ホルモンもほとんど分泌されなくなります。

これまで女性らしい艶やかな髪をサポートしてきた女性ホルモンが無くなってくるため、必然的に髪は艶やコシを失い全体的に細く抜けやすくなっていきます。

50代60代の女性に現れやすい薄毛症状

  • 髪の艶やハリ、コシがなくなってくる
  • 頭髪が全体的に薄くなり、ボリュームダウンが顕著になってくる
  • 特に頭頂部の分け目などで地肌が透けやすくなってくる

女性の薄毛症状は男性型脱毛症(AGA)とは少し異なった傾向を示し、髪全体のボリュームが落ちてくることが特徴的です。上記のような薄毛傾向が強く出ている場合には、症状が広範囲に及ぶことを意味する「びまん性」という言葉を当て、「びまん性脱毛症」と診断するのが一般的です。

女性の薄毛症状にもいくつかのケースがあるため一概には言えませんが、概して閉経後の女性の髪質や毛量の変化は、特定箇所のみに現れるというよりは全面的に薄くなる傾向が強くなっています。


女性ホルモン減少の影響を完全回避するのは難しい…

50代や60代の女性の薄毛については、原因が「閉経に伴う女性ホルモンの減少」に因るところが大きいため、これを回避するのは容易なことではありません。閉経の影響を完全遮断することはほぼ不可能ですが、減少してしまった女性ホルモンを少しでも補うという手段は考えられます。

現実的なところで、薄毛症状の進行を一定程度緩やかにすることが可能ですので、どのような点に気を付けていけば良いのかを考えてみましょう。


50代60代女性の「薄毛の進行」を抑制する予防策

大豆イソフラボン

50代60代の女性の薄毛の進行を少しでも抑制するためには、「女性ホルモン」に代わるものを外から補ってあげることが大切です。毛量変化は女性ホルモンの減少を受けて生じているところが大きいため、女性ホルモンの代替物を摂取すれば、薄毛症状の進行を穏やかにすることも可能です。


「大豆イソフラボン」は女性ホルモンの代替物として有効!?

大豆イソフラボンは、女性ホルモンの一つ「エストロゲン」に近い分子構造を持っています。このため、更年期障害を緩和したり骨粗しょう症を予防するうえでも有効だと言われています。女性の加齢による薄毛傾向については、その原因が女性ホルモンの減少に因るところが大きいため、大豆イソフラボンの摂取は薄毛の進行を弱めるうえでも良いものだと考えられます。


安全な摂取量の目安は、1日70~75mg程度が上限値(過剰摂取には注意!)

大豆イソフラボンは、植物エストロゲンの一つとされているため、女性ホルモンであるエストロゲンの代替的な役割を果たします。ところが、多く摂りすぎると乳がんなどの「発がんリスク」を高めてしまうという報告もあるため、単純にたくさん摂取することを意識すれば良いというものでもありません。

内閣府「食品安全委員会」によると、大豆イソフラボンの安全な摂取量目安は1日に70~75mg程度とされていますので、この基準をもとに摂りすぎない摂取を心掛けると良いでしょう。具体的にどの食品にどれくらいの大豆イソフラボンが含まれているのかについては、厚生労働省が公表している以下のデータが参考になります。

食品名(検体数) 含有量 平均含有量
大豆(11検体) 88.3~207.7mg 140.4mg
煮大豆(3検体) 69.0~74.7mg 72.1mg
揚げ大豆(1検体) 200.7mg 200.7mg
黄粉(2検体) 211.1~321.4mg 266.2mg
豆腐(4検体) 17.1~24.3mg 20.3mg
凍り豆腐(1検体) 88.5mg 88.5mg
おから(1検体) 10.5mg 10.5mg
金山寺みそ(1検体) 12.8mg 12.8mg
油揚げ類(3検体) 28.8~53.4mg 39.2mg
納豆(2検体) 65.6~81.3mg 73.5mg
味噌(8検体) 12.8~81.4mg 49.7mg
醤油(8検体) 1.0~1.7mg 0.9mg
豆乳(3検体) 7.6 ~59.4mg 24.8mg

厚生科学研究(生活安全総合研究事業)食品中の植物エストロゲンに関する調査研究(1998)より

出典:厚生労働省(大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A)


上記の表で示される数値は、その食品100g中の大豆イソフラボンの含有量を示しています。たとえば、納豆であれば1パックは45g程度ですので、納豆を食べれば73.5mg程度摂取されるという意味ではありません。つまり、個々の食品サイズ(g)によって若干の変換作業が必要になりますので、当サイトでは「フジッコ」さんのHPで案内されているものをベースに具体的な数値をご紹介したいと思います。

食品 一般的なグラム数 大豆イソフラボン含有量
納豆1パック 45g 約36mg
豆腐1丁 300g 約80mg
豆乳1本 200ml 約41mg
味噌汁1杯 20ml 約6mg

出典:フジッコ 「イソフラボンのチカラ」を元に作成

こちらを元に考えると、たとえば毎晩「納豆1パック(≒36mgのイソフラボン)」と「味噌汁1杯(≒6mgのイソフラボン)」を摂取し続けていても、これだけでは42mgになるため基準値70~75mgには届かないということになります。豆腐1丁で80mg程度の大豆イソフラボンが含まれているため、味噌汁の具材として豆腐を入れておけば、実際に口にする大豆イソフラボン摂取量としては概ね適当な数値になっていくのではないかと思います。

フジッコさんのホームページでは、わかりやすく食材の組み合わせなどが紹介されていますので、このようなサイトを通して食生活を管理し、大豆イソフラボンをうまく摂り込むようにすると良いでしょう。


「規則正しい睡眠習慣」や「適度な運動」も大切!

薄毛を予防するためには「規則正しい睡眠習慣」や「適度な運動」も大切です。良質な睡眠は成長ホルモンの分泌を促しますので、お肌や頭皮環境を健康に維持することに貢献します。また、運動が新陳代謝や血行を促進しますので、頭髪が毛細血管からの栄養分を吸収しやすくなっていきます。

体力の衰えなどで外出をしなくなったり、室内に居がちになることで不規則な睡眠習慣ができてしまっては、上記のような理由から抜け毛に拍車がかかってしまいます。少し意識して歩く習慣を作るなど、前向きに健康的な生活を維持するようにすると良いでしょう。ただし、外出の際には紫外線ダメージも懸念されます。日中のウォーキングなどにおいては通気性の良い帽子を活用するなど、紫外線対策にもご配慮ください。


女性特有の「びまん性脱毛症」には「内服治療」という対処法も

内服治療

50代や60代の女性だけでなく、40代くらいから徐々に女性の中にも薄毛お悩みは増えていきます。「びまん性脱毛症」は、既にご説明したように男性型脱毛症(AGA)とは少し異なった傾向を示しますが、当院ではこのような女性患者さまにも効果的なお薬で抜け毛の改善や抑制をサポートしています。


お気軽に「無料カウンセリング」へ

当院では随時「無料カウンセリング」を実施しています。専門医が個々の患者さまに最適な治療法を提案いたしますので、薄毛お悩みをお持ちだという場合は年齢や性別に関わらずお気軽にご相談ください。スタッフ一同、皆さまのお越しをお待ちしております。